京都を巡る中国語ツアーレッスン「二条城」で
昨日は「京都を巡る中国語ツアーレッスン」を「二条城」で開催しました。
受講者の方には寒い中ご参加いただき本当に感謝です。
新たな発見
もう数えきれないほど訪れている二条城ですが、「ええ?こんなところにこんなのある!」と新しい発見があり面白いです。
昨日は清流園の南西隅の一画にある「加茂七石」を発見。
城内の普通の観光ルートから少し外れているからか、気付きにくい場所にあります。
「加茂七石」とは
京都市北部の賀茂川と高野川さらには両者が合流した鴨川では、古くより「加茂七石」といわれる7種ほどの銘石を産し、庭石などに用いられきたそうです。

加茂七石は、
「八瀬真黒(まぐろ)石」、「鞍馬石」、「雲ヶ畑石」(看板には畑石と表示)、「賤機糸掛石」(看板には糸掛石と表示)、「紅加茂石」、「紫貴船石」、「畚下石」の7つ。
これらの石は北山山地を母体とし、鴨川水系と高野川水系の二つがあり、約2億年前にできたそうです。 2億年前って!ビックリ!
京都の庭の石材として重用されてきた「加茂七石」ですが、
現在はどれもほとんど採掘されておらず、これらはとっても貴重な石。

「貴重」という中国語は”珍贵zhēnguì、贵重guìzhòng,宝贵bǎoguì”など
例文:
貴重な図書|珍贵的书.
貴重品を預ける|寄存贵重物品
貴重な体験|宝贵的经验.
珍贵、贵重,宝贵の違い
「珍贵」は、価格だけでなく、心情的価値、研究的価値、そして商品に値段はついているのですが、市場で実際の取引は行われていないものが対象です。
「贵重」は、物品が価格的に高価で、商品に値段がついていて、市場で実際の取引が行われているものに対して使います。
「宝贵」は、主に、人生、経験、意見、貢献、遺産、富など、抽象的なものについて用います。
ですから、この「加茂七石」は「珍贵」を使うのが適していますね。
まとめ
貴重なものに触れると心が豊かになる気がします。
「京都を巡る中国語ツアーレッスン」、これからも新たな発見を求めて、さらに充実した内容にしていきたいと思います。
中国語「起来」の使い方
先日の授業で単語を並べ替えて文章にするという練習をしました。
次のA.B.C.D.を並べ替えてワンフレーズにしてみてください。
A.喝
B.又酸又辣
C.这个汤
D.起来
解説:
A.の「喝」は「飲む」ですね。
B.の「又酸又辣」は「又…又…」の構文で、「…でもあるし…でもある、…もするし…もする」ということを表すので、「又酸又辣」は「酸っぱくて辛い」と言う意味になります。
C.「这个汤」の「汤」はここでは「スープ」のことです。
D.「起来」はいろんな意味があります。
☆先ずは「起きる.起き上がる」
字のごとく「(座っている、または寝ている状態から)立ち上がる、起き上がる、起きること。起床する」という意味です。
例文:
你该起来了/もう起きる時間ですよ.
车后边起来一个人给老太太让座/車の後のほうで一人の人が立ち上がりおばあさんに席を譲った。
这么早,他起得来起不来?/こんなに早く彼は起きられますか。
☆複合方向補語としての用法
そして、複合方向補語としての用法があります。
作動の過程に重点が置かれれば,たとえば同じ起動でも,
「看起来,……」は「見たところ,…」,
「吃起来,……」は「食べてみると,…」のように,
「試行(実行)」を意味します。
この時の発音については、間に目的語が入らず「動詞+“起来”」となるとき,「起来」は多く軽声となります。

ではそれぞれの意味が分かったところで、並べ替えてみると……
答えは:C.A.D.B.
这个汤喝起来又酸又辣。
Zhège tāng hē qilai yòu suān yòu là.
日本語の意味は「このスープは飲んでみると酸っぱくて辛い」。
間違えやすいのが、「这个汤 起来 喝 又酸又辣。」というように「喝」と「起来」を逆にしてしまわないようにしましょう。
これなら、「このスープは起き上がって飲むと酸っぱくて辛い」となってしまい、
寝てたら酸っぱくて辛くなくて、起きあがって飲んだら酸っぱくて辛いって、どんなスープやねん!とツッコミいれたくなります。
それはマジック!イリュージョン!のスープです!
「起来」は、ここでは「起き上がる」ではなく、複合方向補語としての用法です。
ひとつの言葉にいろんな意味や使い方があるのは、難しいかもしれませんが、おもしろい点でもあります。
今回は「起来」の使い方、ぜひ覚えてくださいね。
京都御苑の雪景色
このところ寒い日が続いています。
先日の寒波で京都市内も雪が積もりました。
寒くはありますが、普段と違った雰囲気の景色が見ることができ、これもまた趣があり素敵です。
京都御苑の南西にある「拾翠亭」。
屋根には雪が積もっています。


しかしながらその前にある「九条池」には氷はっていませんでした。
ということは池の水は、たまり水ではない?
九条邸の池は,もともと御溝水(内裏の殿舎や塀に沿って設けられた溝(みぞ)を流れる水)として南へ流れてきた水を溜めていた池を,後に庭の池として改造したものだそうです。
「閑院宮邸跡」の庭園内の池
このすぐ近くに「閑院宮邸跡」がありますが、その中にも池があります。
こちらもやはり凍っていない。

この二つの池、昔はつながっていたそうですよ。
そしてこの水は地下水だそうです。
地質条件などにも影響されますが、同じ地点の同じ帯水層の地下水温度は年間を通してほぼ一定と言われています。
どおりで池の水が凍っていないわけです。
京都は、特によい条件を具え持ち非常に良質な地下水に恵まれています。
京都得天独厚有着非常优良品质的地下水。
Jīngdū dé tiān dú hòu yǒu zhe fēicháng yōuliáng pǐnzhì de dìxiàshuǐ.
解説:
得天独厚[dé tiān dú hòu]
成語で「特に天分(天恵)に恵まれている.特によい条件を具え持つ.よい環境に恵まれている」という意味で、人の素質や土地の自然条件・環境についていうことが多いです。
寒くはありましたが、普段と違う景色を見て、それから感じたり考えたりすることもいつもとは違って味わい深い雪景色でした。
[ゆるキャラ]中国語で
ゆるキャラは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したものですね。
地域おこしや名産品の紹介、イベントや各種キャンペーンなどで大活躍。
特に地域のPRを目的としたものはご当地キャラとも呼ばれます。
京都府の公式キャラクターは「まゆまろ」です。

そんな可愛らしいキャラクターですが、
「ゆるキャラ」を中国語でいうと、“治愈系吉祥物”
「ゆるキャラ」是「ゆるい」(松弛的,放松的)+「キャラクター」(动漫形象)的缩略语。
これらは皆さん、よくご存知のゆるキャラ。
「リラックマ」は”轻松熊”


「ふなっしー」は”船梨精”

「ゆるキャラ」には三つの条件があるそうですよ。
・郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
・立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること。
・愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。
中国の「福の神」の誕生日
1月5日は「財神(福の神)」を迎える日
昨日、1月26日は旧暦では1月5日にあたります。
中国では 1月5日は「財神(福の神)」を迎える日とされています。
“正月初五,迎财神”
民间传说,正月初五是财神的生日,家家置办酒席,为财神贺辰。
日本語意訳:
「1月5日、福の神をお迎え」
民間伝承では旧暦の1月5日は福の神の誕生日です。
どこの家庭でも宴会をして、福の神の誕生日を祝います。

「財神が1月5日に天界から降りてくる。金持ちも貧乏人もみな儲かる。早起きをしてお出迎えをしよう。金銀財宝が家に入ってくる。」
"财神初五下天台,富人穷人皆发财,赶早起来抢路头,金银财宝进家来。"
と言ってお迎えするそうです。
餃子も食べます
这一天,大家还要吃饺子。
饺子捏成元宝形状。有的饺子里还会包上硬币、花生、红枣或栗子,寓意“健康长寿”红红火火过大年。
日本語意訳:
この日、また餃子を食べます。
餃子は元宝の形に作り、餃子の中には、コイン、ピーナッツ、紅棗、栗などを包みます。
「健康と長寿」の意味を表し、新年をにぎやかに祝います。

元宝とはお椀型もしくは馬蹄に似た形状のお金のことです。

このコロナ禍では、餃子の中にコインを入れなくても福の神は来てくれるはず!
お金が儲かりますように!という願いはもちろん万国共通のようです。