創作「水ようかん」
冷蔵庫に、こしあんがあったので
水ようかんを作りました。
寒天を一晩水に浸けて戻して作るのはちょっと面倒・・・
簡単にゼラチンを入れてみました。
でもゼラチンの量が少なくてあまり固まらず、包丁で切ることができませんでした。
それならばとスプーンですくってガラス容器に入れて、上にくるみを飾りました。
するとちょっとおしゃれにできました。

砂糖は全く加えずあんの甘さだけで
ちょうど程よい甘さ加減になりました。
「ようかん」は漢字で「羊羹」と書きますね。
羊羹の元々の意味は・・・
羊羹(ようかん)は中国発祥で、羊肉を煮こんだスープを、冷やしておかずにしたのが始まりです。
その後、禅宗とともに日本に伝わり、僧侶は肉を食べなかったため、小豆や小麦粉や葛粉を混ぜて蒸したことから、羊羹は日本では次第に豆類を使ったゼリー状の食べ物に進化していきました。
中国語では↓↓
羊羹起源自中国,最早是用羊肉来熬制的羹,冷却成冻以佐餐。
其后随禅宗传至日本,由于僧人不食肉,于是便用红豆与面粉或者葛粉混合后蒸制,故羊羹在日本慢慢演化成为一种以豆类制成的果冻状食品。
羊羹の「羹」は、中国語でも、とろりとした濃いスープのことです。
「羊の濃いスープ」、羊羹で元々の呼び名がそのまま残っているのはおもしろいですね。
「太秦(うずまさ)」の由来

京都には簡単に読めない地名が多々ありますが、「太秦(うずまさ)」もその一つ。
平安時代初期に編集された数少ない書物の中に、『新撰姓氏録』という記録がありますが、
これはその当時近畿に住んでいた氏族の姓および出自等が書かれている氏族名鑑です。
その中の渡来および帰化系氏族のうち約3分の1の多数を占める「秦氏」の項によれば、
中国・秦の始皇帝13世孫、孝武王の子孫にあたる功徳王という人が、仲哀天皇の時代に一族を連れてやってきて、
また融通王という人が応神天皇の時代に、秦氏を引率してやってきて帰化しました。
高度な文明を持つ渡来人は、度重なる国内の戦争や文化交流の広がりによって日本に移住することが多く、農耕技術などの農耕文明、土木建築技術、土器焼成、鉄鍛造、機織りなどの技術を伝えました。
渡来人通常是因国内战争频繁或随文化交流传播而移居日本,这些拥有高度文明的渡来人传入诸如农耕技术、土木建筑技术,以及烧制陶器、锻铁、纺织等农业文明。
その後秦の民はばらばらに散らばっていて、こき使われていました。
そんな状況を、秦酒公(はたのさけきみ)が嘆いて、天皇に訴えたところ、
天皇は、訴えを聞き入れて「秦の民は秦酒公のところに集まれ~」と詔を出したのです。
秦公酒はたいそう喜んで、感謝の気持ちを表し、絹織物をうず高く積んで天皇に献上しました。
天皇は、これらの絹織物は肌膚(ハダ)に温かだとおっしゃって
その時に「波多(ハダ)」の姓を賜ったとされています。
献上された絹織物がうず高く積まれたので、
「禹都万佐(うずまさ)」という号を賜り、後に「太秦」の字をあてたということです。
また、漢字については聖徳太子の「太」と秦氏の「秦」をくっつけたという説もあるそうです。
遠い昔の話が、今も地名として残っていて、この地でそんなことがあったのかと当時の人々に想いを馳せると、歴史の息吹を感じておもしろいですね。
桜咲く 樱花开了
つい先日まで「梅」だったのに、
何だか急に「桜」が咲き始め、今年の桜シーズンがスタートしています。
今年の開花は、平年並みより早めのところが多い見込みだそうです。
写真は京都市右京区の四条通と有栖川が交わるところ。


薄紅色の桜、
春の美しい彩りいっぱい満ちて
春の賑やかな活気であふれ
春のはつらつたる元気を散播中。
中国語では↓↓
粉红色的樱花,
充满着春天的精彩,
洋溢着春天的热闹,
散播着春天的朝气。
桜の咲く時期は短く、だからこそその価値があり、精一杯鑑賞し、春を愛でたいものです。
卵立て “竖鸡蛋”
毎年、春分の日になると、世界中の何千万人もの人々が、「中国の民間風俗習慣である『卵立て』」をやります。
每年的春分,世界各地有数以千万计的人在做“中国民俗竖鸡蛋”。
やり方:なめらかで均整のとれた生後4、5日目の産みたての卵を選び、そっとテーブルの上に立てる。
失敗も多いが、成功も多い。
春分の日は卵が立ちやすいことから、行われるようになりました。
なぜ、春分の日に卵が立ちやすいのでしょうか?
春分の日は、北半球と南半球で昼と夜の長さが同じになる日で、
66.5度傾いた地軸と太陽の周りを回る地球の公転面が相対的に力を均衡させるので、卵が立ちやすい日でとされています。
これは春の訪れを祝う4000年前からある風習で、
卵が立てば、この一年、運がいいと言われます。
やってみました。

ゴロンゴロンしてなかなかできませんでしたが、ついに成功👌😆
運の良い一年になりますように。
お彼岸のおはぎ
お彼岸に「おはぎ」、おいしいですね。
小豆を炊いて甘さ控えめのつぶあんを作りました。
そしてもち米を炊飯器で炊いて、丸めてあんで包んでおはぎの出来上がり!
濃いめのお茶を淹れました。

TikTokの動画はこちら↓
https://vt.tiktok.com/ZSdRo6vJu/?k=1
一般的には、春は春に咲く牡丹にちなんで「ぼたんもち」→「ぼたもち」。
秋は秋に咲く萩にちなんで「御萩」→「おはぎ」と言うそうですが、
近年では、季節を問わず春でも「おはぎ」と言われることが多いようです。
お彼岸におはぎをお供えするようになったのは、
小豆の赤が邪気を払う効果があるからとも言われています。
私の父は和菓子屋でした(今はもう引退)。
小豆を炊くとき、如何に色が黒くならずに赤く炊くかが腕の見せどころだったそうです。
菓子職人も赤が邪気を払う効果があるのを知っていたのでしょうか。(いえ、父は多分知らない)
私が作ったのは残念ながらそんなに赤さは残せませんでしたが、味はそこそこ美味しくできました。
「彼岸」という言葉は、もともと仏教用語で、
「煩悩から解き放たれた悟りの全ての世界」という意味です。
中国語では↓↓
“彼岸”它原本是佛教用语,
意为“从满是烦恼的世界解脱而出的参悟了一切的世界”。
長引くコロナ禍、物価の上昇などなどいろいろありますが、おはぎを食べているその時は煩悩から解き放たれた至福の時です。