括弧の読み方
先日、授業で中国語の文章記号を紹介しました。

ある受講生の方からの質問:
「日本語では、
先の括弧を、始め括弧(はじめかっこ)、
後の括弧を、終わり括弧(おわりかっこ)と呼びますが、
中国語ではどういうのですか?」
问得好! いい質問ですね!
例えば、引用符、日本語では「」ですが、中国語では “ ” です。
これは会話など引用したり、強調する部分を “ ” でくくります。
はじめの方の “ は、起引号 qǐ yǐnhào や 左引号 zuǒ yǐnhào
後の方の ” は、引回号 yǐn huí hào や 右引号yòu yǐnhào
と読みます。
音声入力の時に、qǐ yǐnhàoと発声すると、“ が出てきます。
便利なので是非、試してみて下さいね。
六月の别名
今日は六月六日。
六月の和風の呼び名は「水無月」ですね。
水無月の由来には諸説あり、
水無月の「無」は「の」という意味で、
「水の月」であるとする説が有力だそうです。
中国にも六月には様々な別名があります。
例えば、荷月hé yuè
「荷」とは、「蓮(はす)」のこと。

荷月:六月三伏赤日炎炎,许多植物在酷夏的灼烤下无精打采,只有荷塘中的荷花亭亭玉立,精神抖擞,因而,便称之"荷月"
日本語訳:
六月の三伏は太陽がギラギラで、多くの植物が夏の暑さにやられてぐったりしている中、蓮池の蓮の花だけが、高くまっすぐに立って元気に満ちあふれているので、「蓮月」と呼ばれるようになりました。
(三伏とは、暑い夏季の内でも最も極暑の時期のこと)
これは旧暦の六月のことなので、「最も暑い」時期とされ、今の六月とずれていますが、
マジック
マジックの動画をTikTok に投稿しました。
おかげさまで一日で438回再生されました。

TikTokの動画はこちらから
https://vt.tiktok.com/ZSdpkdupa/?k=1
マジックは、特殊なイリュージョンを生み出すことができます。
すなわち、迅速かつ機敏なトリックや特殊な装置によって実際の動きが隠され、観客は突然物が現れたり消えたりしたように感じ、変化が予測不可能なのです。
中国語では↓↓
魔术能够产生特殊幻影。
Móshù nénggòu chǎnshēng tèshū huànyǐng.
即以迅速敏捷的技巧或特殊装置把实在的动作掩盖起来,使观众感觉到物体忽有忽无、变化不测。
Jí yǐ xùnsù mǐnjié de jìqiǎo huò tèshū zhuāngzhì bǎ shízài de dòngzuò yǎngài qǐlái,shǐ guānzhòng gǎnjuédào wùtǐ hū yǒu hū wú、biànhuà búcè.
マジックってタネあかしされると、な~んだということがおおいですが、今日のこのマジックも実はそうなのです。
「タネもしかけもちょとあるね」
中国は広島生まれの「ゼンジ―北京」がこう言ってましたね、知る人ぞ知る、なつかしい~~。
インターネットスラング
インターネットで使われる新しい言葉、いろいろありますね。
例えば、kwsk
これは「詳しく」を意味するインターネットスラングで、主に電子掲示板「2ちゃんねる」などで使われいて、
「詳しく」(kuwasiku)から母音を抜いて子音のアルファベットで表記したもの kwsk、だそうです。
中国にもこういうのあります。例えば、
awsl
「awsl 」とは、ネット上の流行語で“啊我死了”「ああ私死んだ」(à wǒ sǐ le)のピンインの頭文字をとったもので、好きな人や物に心を撃たれたという喜びの状態や、かわいいものを見たときの興奮を表すのに使われます。
「awsl」という言葉は、さまざまな幸せや喜びのシーンで使われます。
中国語では↓↓
“awsl”,网络流行词,是“啊我死了”(à wǒ sǐ le)的拼音首字母缩写,用来表示被喜欢的人事物击中内心那一刻的欢欣状态,或
用来形容对看到可爱之物时的激动心情。
“awsl”被应用于各种令人感到开心的幸福的场合。
例文:
awsl,他太帅了!(彼、とってもカッコイイ!)

動画配信サイトの『弾幕』
良知学舎(りょうちがくしゃ)に来ていただいている受講生のみなさん同士で、よく中国のドラマの話で盛り上がっていらっしゃいます。
先日、質問されたのが、
「インターネットで動画を見ていると、主人公に対してキャーカッコイイ!カワイイ!とか、あ~かわいそう、泣ける、など見ている人の感想などが、ダダダダダと字幕で流れるように出てくるのですが、あれって中国語で何というのですか?」
それはずばり‟弹幕”と言いますよ。
日本語でも動画で画面に浮かぶコメントは弾幕と呼ばれ、
本来は大量または少量の砲弾で繰り出す密な砲撃を意味します。
また弾幕とは、その名の通り、大量の弾丸によってできる幕で、画面上に大量の書き込みコメントが浮かぶ効果は、まるでシューティングゲームの弾幕のよう。
弾幕という言葉は、軍事用語として使われ始め、日本では弾幕射撃ゲームで盛り上がり、ACGNコミュニティでは、ニコニコ動画のコメント機能が横長の弾幕に似ていることから、後に中国でこのコメントが‟弹幕”と呼ばれるようになりました。
ACGNとは、中国語圏において主に用いられる日本の二次元文化の総称です。
(アニメーション(Anime)、漫画(Comic)、ゲーム(Game)、小説(Novel)の頭文字から)
中国語のピンインではdànmùと発音しますが、tánmùと誤読する人もいるようです。

受講生の方:「わかりました、私、ドラマ自体もみていますが、この‟弹幕”を読むのが楽しいのです」
そうですね、人の感情や感想を短く表しているので、とっても勉強になりますね。
良知学舎での中国語の対面授業、ウイングス京都でやっています。
一度見学に来てください。