シャンシャン再見
上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャンが2月21日に中国へ帰国しますね。
昨日19日が観覧の最終日でした。
昨日はシャンシャンのファンが多数集まり、抽選に外れた方も園外でシャンシャンにお礼とお祝いの言葉を贈ったそうです。
中国語意訳:
据说,上野动物园的大熊猫香香将于2月21日回中国去,昨天19日是动物园开放参观香香的最后一天,香香的大量粉丝当天聚集在动物园,许多在抽签中落选的民众也在园外感谢香香并为它送上祝福。

大人気のシャンシャン
上野動物園で大人気のジャイアントパンダのシャンシャン。
パンダの一般公開は抽選制なので、この日、抽選に外れたファンも多くいました。
しかし、それでも動物園の外に集まり、シャンシャンとの別れを惜しんでいました。
中国語意訳:
大熊猫香香在上野动物园非常有人气。
由于对大熊猫的开放参观实行抽选制,当天有不少香香的粉丝没有抽中,
但他们仍然聚在动物园外,和香香道别。
ファンの声
有一位男性粉丝:"尽管他没有抽中,但在参观的最后一天,还是想要到香香所在的地方,即使无法见到香香也很感谢它。”
有一位女性粉丝:”虽然没有中签,但还是想来到离香香尽可能近的地方,香香无论是睡觉还是醒着,都非常可爱。”
又有人说:”一直非常感谢香香,希望你一直健康有活力。我一定会去中国看你。”
まとめ
昨日、混雑を避けるため上野動物園では時間帯ごとに観覧者を制限し事前抽選を実施したそうです。
昨日は2600人の枠に合計6万人を超える人が申し込んで全体の倍率が24倍、最終の時間帯は70倍に達したとか。
ご本人のシャンシャンは普段と変わらず、ゴロゴロして竹をかじったりしてようですが。
パンダ人気はすごいですね。
「一見さんお断り」中国語では?
「一見さんお断り」のお店
ご存じのように、京都の老舗の高級料亭などでは、「一見さんお断り」と、顔見知りだけを受け入れ、初対面の客は歓迎しないところがあります。
「一見さんお断り」は、やはり京都が発祥だそうです。
京都の老舗料亭などでは、初めて来たお客さまが一人で来ることを拒み、その結果、日本人観光客や外国人観光客は蚊帳の外ということもあります。
ですから、京都のお店は、気の弱い人には向かないなどと言われたり……。

「一見さんお断り」の理由
「初めてのお客さまを受け入れない理由 」のトップ3は......。
「お客様の好みがわからないと、最適なサービスを提供できない」
「初めてのお客さま店の雰囲気に影響し、他の常連客に迷惑をかける」
「店は常連客のツケ払いで成り立っているため、紹介が必要」
それぞれ中国語では
「谢绝生客3大理由」包括……
「不知道生客的喜好就没办法提供最好的服务」
「生客会影响店内气氛干扰其他熟客」
「店内是靠着熟客赊账做生意,所以需要熟人介绍」
中国語の解説
一見の客:第一次的客人,初会的客人.生客
では「一見さんお断り」中国語では、”谢绝生客”
「生客」って、客はみんな生きてるし!冷凍でもなく生やし!
いえいえこの生は「知らない、初めて接する」という意味です。
例文:
我对这个地方很生/私はこの土地には不案内だ.
そして、「生」の反対語は「熟」です。
上記の「熟人」は、「知人、知り合い、顔なじみ」という意味になります
まとめ
「一見さんお断り」と聞いて、「なんや!お高くとまって!」と思った方も、それはそれなりの理由があることが分かれば納得かもしれません。
今は、知人の紹介ではなくインターネットで予約できるとも聞きます。
時代の波で「一見さんお断り」も変わっていくのでしょうか。
信任と信赖の違い
先日の授業で、”受到朋友的信任”(友達から信頼されている)という文章がありました。
そこで受講者の方から「信任」というのですね、信任と信頼はどう違うのですか、という質問がありました。
では一つずつ見て行きましょう。
信任
まず、信任 xìnrèn
(1)信用して任せる.信任する.
例文:
厂长很信任他/工場長はとても彼を信頼している.
那个人值得信任/あの人は信用できる.
对这种两面三刀l的人可信任不得/このような二枚舌の人間は決して信用してはいけない.
(2)信任.信頼.
获得信任/信頼を勝ち取る.
辜负信任/みんなの信任を裏切る.
信赖
そして信赖 xìnlài は
信頼する.信用し頼りにする、
信赖には”依靠”(頼る)ということが含まれているので、
「信赖」の方が「信任」より語意が重い感じです。
また”信赖”の対象は
人や組織のほか抽象的な事物も入ります。
例文:
可以信赖的人/信頼できる人
这项调查结果值得信赖/この調査結果は信頼に値する

まとめ
どういう時にどちらを使うかは難しいところですが、例文をたくさん見てまず感覚をつかんで、使ってみてください。同じ漢字で意味が違う中国語
同じ漢字で意味が違う中国語ってたくさんあります。
今回ご紹介するのは「大意」
日本語で「大意」って「概要、大体の意味」だと思いますが、
中国語では、「不注意である、うかつである」などの意味もあります。

日本語の「大意」の意味
① 大体の意味。あらましの意味。大義。
② 大きな志。大志。
(日本国語大辞典参照)
中国語の「大意」の意味
名詞としては、大体の意味,大意,粗筋
用例:
这篇论文的大意是这样的。/この論文の大意はこうだ。
略述大意。/大略を簡単に述べる。
把这篇文章的大意归纳一下。/この文章の大意を要約する。
そして形容詞としての用法では「不注意である,うかつである,いい加減である,油断している」という意味があるのです。
用例:
你千万不可大意。/君は絶対にいい加減にしてはならない.
大意不得/いい加減にしてはならない.
不要大意哦。/油断しないでね。
千万不要麻痺大意。/決して油断するな。
粗心大意/注意深くない。
粗心大意也要有个限度。/不注意にもほどがある。
あっちゃ~~!焦げちゃいました!たまにこんなこともあります。↓↓

うっかりしてはいけませんよ!
你可不能粗心大意哟!
と言われました。
中国の詩「二月の春風」
二月中旬、まだまだ寒いです。
今回は二月にまつわる中国の唐時代の詩をご紹介します。

『咏柳 』
唐 · 贺知章
碧玉妆成一树高,万条垂下绿丝绦。
不知细叶谁裁出,二月春风似剪刀。
Bì yù zhuāng chéng yì shù gāo,wàn tiáo chuí xià lǜ sī tāo.
Bù zhī xì yè shéi cái chū,èr yuè chūn fēng sì jiǎndāo.
訳文
『柳を詠む』
唐 · 賀知章
翡翠色の若葉が柳の木を丸ごと飾りつけた、
細枝が何万本の緑リボンのように垂れ下がる。
新緑の若葉を切り出したのはだれだろうか。
それはハサミに似ている二月の春風だろう。
単語の解説
碧玉:翡翠色の玉。ここでは春の若葉を比喩します。
妆:飾る、装飾する。
一树:木の全体。一:全部、全体。ここの数詞は一定の数量を示すのではないでの要注意。次の「万」も同じように、具体的な数量ではなくて、おびただしい量という意味の誇張表現。
绦(tāo):シルクでできた紐状の織物。ここは柳の枝をたとえています。
裁:裁つ、切りそろえる、裁断する。
似:…のように。似ている。
概説
「柳を詠む」は、唐代の詩人、賀知章が書いた七言絶句です。
これは、物や事を題材にして詠まれた詠物詩です。
二月の新柳の柔らかで細やかな若葉が春風に吹かれている様子を表現し、早春の生命力の強さとその到来を喜ぶ詩人の気持ちを余すところなく詠いあげています。
二月の春風を「ハサミ」にたとえ、「切り出す」という擬人化された動作で表すという独自の発想で、目に見えない春風を実感のある生き生きとしたイメージに変えています。
独創的なだけでなく、第一句と第二句と第四句で、aoという韻を踏んでいます。
「二月の春風」ですが、この二月は旧暦の二月のことで、実際には二月の下旬から四月上旬ごろに当たります。
まとめ
古詩は難しいというイメージがありますが、わかりやすいのもたくさんあります。
上記のように詩の中の二月は旧暦の二月で今よりもまだもう少し先のことですが、今日まだこの寒い中に柳の若い葉が風に吹かれてたなびいているという情景を、季節を先取りして想像しながら、春の訪れを待つのも風流ですね。
でもまあ、二月の春風を「ハサミ」にたとえるとは、すごい発想です。
そうすると二月の春風は柳の葉を切るだけでなく、「切り絵」や「散髪」の達人だったりして!?