中国語学習の5つのお悩みと解決方法
中国語学習にはいくつかのお悩みがあるかもしれませんが、以下に代表的な5つのお悩みと解決方法をご紹介します。

1.発音の練習が難しい
中国語の発音は、日本語の発音とは異なる部分があります。
発音がうまくできない場合は、まずは発音を聞き取ることから始めましょう。
そしてそれをそっくりそのままマネしてみましょう。
中国語のテキストや音声を聞いて、繰り返し発音練習を行い、慣れるようにしましょう。
また、日本語にはない中国語特有の発音を重点的に学習し、音の違いを意識することも大切です。
中国語には声調という音の高低があり、同じ音でもトーンが異なると意味が変わってしまうため、正しい発音を習得することが重要です。
アプリやオンラインの資源を使って音読練習を積極的に行ったり、または教室で講師と一緒に学ぶことで、発音の誤りを早期に発見できて、発音の正確性を向上させることができます。

2.文法が難しい
中国語の文法は、日本語の文法とは大きく異なる部分があります。
文法に苦手意識がある場合は、中国語の文法書やテキストを使って、基本的な文法を学びましょう。
また、文法に関する問題を解いたり、実際に文章を作ってみたりすることで、徐々に文法に慣れることができます。
講師がいる場合、学習中に生じた疑問点や間違いをすぐに質問でき、リアルタイムでフィードバックを受けることができます。
これにより、効率的に学習を進めることができます。
3.語彙力が不足している
中国語の語彙力が不足している場合は、まずは日常会話でよく使われる表現や単語を学習しましょう。
また、中国語のニュースやテレビ番組、音楽などを聞いて、新しい単語を覚えるように心がけましょう。
中国語の教材やアプリを使って、単語力を増やすこともできます。
良知学舎の授業では、一つの単語からそれに関連する言葉やイディオム、四字熟語など展開して紹介し、受講者の皆さんに語彙力をつけていただいています。
4.文字の書き方が難しい
中国語の文字、簡体字も繁体字も独特な形状をしているものもあります。
簡略化されている簡体字は特に書き方が難しいと感じる人も多いかもしれません。
中国語の漢字は日本語の漢字と微妙に異なるものもあります。
文字の書き方に慣れるためには、まずは基本的な筆順を覚え、文字を繰り返し書いて練習することが必要です。
今の時代、パソコンやスマホで字を打つのが主流で、「書く」ということが減っていますが、是非、紙に書いて練習することをお勧めします。
5.単語が覚えられない
日本語と似ている単語もあるけど、全く違うのもあって、発音も全く違ったりして、単語がなかなか覚えられないという声をよく耳にします。
まず、日常生活で使われる身近な単語を学びましょう。例えば、食べ物、家族、色、数字、時間などの基本的な単語です。
それを、口に出して発声しましょう。テキストの音読も有効です。
音読することで、自分の耳からも単語の発音が入ってきて、それを繰り返し聞くことで、覚えやすくなります。
また、中国語の単語を覚えるには、単語を視覚的なイメージや関連付けで記憶するのが有効です。
例えば、「吃饭(chī fàn)」という単語は、「ごはんを食べる」という意味ですね。
この単語を覚えるには、ごはんを食べている様子を思い浮かべてイメージしながら、発音したり書き出したりすると、覚えやすいです。
さらにアウトプットとして、中国語の単語を実際に使用して会話をすることで、単語をより深く覚えることができます。
先生がいる場合、学習中に生じた疑問点や間違いをすぐに質問でき、リアルタイムでフィードバックを受けることができ、これにより、効率的に学習を進めることができます。
まとめ
以上、中国語学習において代表的な5つのお悩みと、それぞれの解決方法をご紹介しました。
中国語は、日本語とは異なる文法や発音、漢字を使用するため、初学者にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、上記のような方法を実践することで、徐々に中国語をマスターすることができます。
中国語学習は継続が大切ですので、毎日少しずつでも学習することを心がけましょう。
中国語の作文 語順に気をつけて間違わないようにするには
中国語の作文において、語順は非常に重要な要素です。
誤った語順を使ってしまうと、文の意味が通じず、相手に誤解を与えることになります。
また、語順の正しい使い方は、文章をスムーズかつ自然なものにする上でも重要です。
今回は、中国語の作文で語順に気をつけて間違わないようにする方法について考えてみます。
主語と動詞の順序に注意する
中国語の文法は、日本語や英語と異なります。
中国語の基本形は「主語+動詞+目的語」です。
中国語においては、文の主語が最初に来ることが多いです。例えば、「我喜欢吃中餐」(私は中華料理が好きです)では、「我」が主語であり、「喜欢」が動詞で、「吃中餐」が目的語です。
ここで、主語が後ろに来たり、日本語に引きずられて動詞が最後に来ると誤った文になってしまいます。

前置詞の使い方に注意する
中国語にも前置詞が存在しますが、日本語や英語とは使い方が異なります。
日本語では「に」という前置詞がありますが、中国語では「给(給)」という前置詞が「に」の意味で使われます。
例文として、「友達に手紙を書く」という日本語の文を中国語で言う場合、正しい語順は「给朋友写信(友達に手紙を書く)」となり、日本語のとおりに並べた「朋友给写信」では、「友達が手紙をくれる、友達からの手紙」と全く違った意味になってしまいます。
修飾語の使い方に注意する
中国語においては、修飾語が修飾する対象の前に来ることが多いです。
例えば、「美丽的花儿」(美しい花)では、「美丽的」が修飾語であり、「花儿」が対象です。
ここでも、修飾語が後ろに来たり、対象が前に来ると誤った文になってしまいます。
時間や場所などの位置に注意する
また、中国語においては、時間や場所などの情報が文のはじめのほうに来ることが多いですね。
例えば、「昨天我在家看了世界棒球经典赛」(昨日私は家でWBCの試合を見ました)では、「昨天」が時間の情報であり、「在家」が場所の情報です。
これらの情報をはじめのほうに置くことで、文の内容が明確になります。
最後に
以上のように、中国語の作文においては、語順に気をつけることが非常に大切です。
中国語を勉強するうえで、語順のルールを覚えるだけでなく、実際に文章をたくさん読んだり書いたりしましょう。
リスニングの重要性
今日は授業が始まる前に、受講生の方が「今来るときに、JRの電車の中で中国人の家族がいてその話に耳を傾けていたところ、聞き取れる部分があって嬉しかったのですが、もっと聞き取れたらなと、ちょっと残念に思います」とおっしゃいました。

このところ京都でも外国人観光客の姿をたくさん見るようになりました。
中国語を話す観光客も増えていて、中国語を耳にする機会も増えました。
観光客が話しているのは、「生」なのでスピードが早いですからなかなか聞いて分かりませんが、それでもちょっと耳だめしで、耳を傾けてみるとのはとてもいいことです。
私たち日本人は漢字を使うので、読むのはわかりやすいことが多いです。
しかし、聞くとなると、もうお手上げ、何を言っているのかさっぱりわからないことも多々あります。
相手とコミュニケーションを取るということは、キャッチボールですから、相手が言うことを聞いてわからなければなりません。
でも中国語学習初級者が、全部聞いてわかる事はあり得ません。
少しずつ聞いてわかるところを増やしていきましょう。
そのためにはやはりたくさん聞くことが必要です。
耳を鍛える事は大変重要です。
テキストの音声、ドラマ、ニュース、何でもいいので聞いてみましょう。
そのうち何か一言でも分かるとうれしいものです。
自分をステップアップさせる方法
良知学舎の受講者の中で、最近、発音のレベルがグンと上がった方がいらっしゃいます。
本当にうれしい限りです。
その方を始め、うまくなっている人は、目標があり、それに向かっていく気持ちが強く、実際に目標の達成を目指して努力し、疑問点があるとすぐに尋ねて来られます。いわゆる向上心が高いのです。
誰しも、何事にかかわらず、うまくなりたい、レベルアップしたいと思うものですが、思うだけではダメで実際に行動が伴うという点が大きなポイントです。
以下、自分をステップアップさせる4つの方法を紹介します。
提升自我的四个方法
Tíshēng zìwǒ de sì ge fāngfǎ
我们都不希望自己被社会淘汰,我们都渴望变强大,这就需要不断地进行自我提升。
Wǒmen dōu bù xīwàng zìjǐ bèi shèhuì táotài,wǒmen dōu kěwàng biàn qiángdà,zhè jiù xūyào búduàn de jìnxíng zìwǒ tíshēng.
那我应该怎么办?Nà wǒ yīnggāi zěnme bàn?
每天多做一点点,就是成功开始;Měitiān duō zuò yìdiǎndiǎn,jiùshì chénggōng kāishǐ;
每天多创新一点点,就是领先开始;Měitiān duō chuàngxīn yìdiǎndiǎn,jiùshì lǐngxiān kāishǐ;
每天多学一点点,就是进步开始;Měitiān duō xué yìdiǎndiǎn,jiùshì jìnbù kāishǐ;
每天多进步一点点,就是卓越开始。Měitiān duō jìnbù yìdiǎndiǎn,jiùshì zhuóyuè kāishǐ.
日本語では
社会から取り残されたくない、強くなりたい、そのためには常に自己研鑽が必要だ、というのは誰しもが思うことです。
では、どうすればいいのでしょうか。
毎日少しずつやることが、成功の始まりです。
毎日少しずつイノベーションを起こすことが、リードする始まりです。
毎日少しずつ学ぶことが、進歩の始まりです。
毎日少しずつ進歩することが、卓越性の始まりです。

結局は
毎日少しずつでもやることが、大事!
習慣化できればいいですね。
でもそれはなかなか続きません。
では毎日の生活を振り返って、「5分間」って捻出できませんか?
それは、「はい、では机に向かって5分間」ではなく、
例えば朝の通勤電車の中で、席があいていた、座れたとすると、"今天有座位了。"と一言中国語で考えてみる、
次の日もやはり電車の中で、見たままを、携帯のアプリ辞書を使わずに自分が言える、知っている言葉で言ってみる、
例えば"他是学生。"や”这是什么?"など、「電車に乗ったら5分間で中国語を一言、考える」のが習慣になれば、それはもうすごい!
習慣化それ自体に自己肯定感を高める効果が期待できるとも言われています。
並べ替え問題を解くポイント2
良知学舎では「HSK対策講座」を開講しています。
前回は並べ替え問題を解くときの注意点として「日本語に引きずられないこと」を挙げました。
先日の授業で、並べ替え問題をある方に解いてもらいました。
これも同じくHSK4級の過去問集からで、
解释 详细的 说明书 缺少 里
これを正しく並べ替えて文を完成させましょう、というものです。
ひとつづつ見ていくと
解释[jiěshì] : 解釈(する)、説明(する)
详细的[xiángxìde ]: ”详细”は詳しい、詳細である、細かに、つぶさに
说明书[shuōmíngshū] :説明書、マニュアル
缺少[ quēshǎo]:欠ける、乏しい、不足する
里[li」:名詞また若干の単音節形容詞の後に置いて、場所・範囲・時間を表す。…の中.…のうち:ふつう軽声
受講者の方の回答
その受講者の方の回答は「说明书 里 详细的 解释 缺少。」でした。
あれ??これは「動詞」の缺少が文末にあり、日本語の語順に思い切り引きずられていますよ。
正解は
「说明书 里 缺少 详细的 解释。」
意味は、「説明書には詳しい解説が欠けています。」
並べ替え問題を解くポイント
前回述べたように中国語の基本的な語順は「主語+動詞+目的語」です。日本語に引きずられないようにしましょう。
上記の例文ですと、主語になるのは何となく”说明书”のような感じ・・・・・
では動詞は何?”缺少”も、”详细”も、”解释”も、文章の述語となりそうです。
あれかこれか迷った時は、「消去法」です。
まず、”详细”は的が付いていますから、後になにか続きそうで、違いますね。
では、文全体の述語となるのは”缺少”か?”解释”か?
”解释”だと「说明书 里 解释 详细的 缺少。」となり、「详细的缺少(詳しい不足)」って何????意味を成しません。
では残った”缺少”か?これだと「说明书 里 缺少 详细的 解释(説明書には詳しい解説が欠けています)。」で、意味が通ります。
単語と単語がどうしてもくっついて、離れられない~~~!離せない~~~!というのを見つけてください。
上の例文では里[li」は、「…の中.…のうち」という意味ですから、何かの中、何かのうちというように「何か」にくっつきます。ここではもう「说明书」しかありません。

まとめ
このほかにも、
などいろんな角度から考えて、的確に並べ替えましょう。
しかしながら試験では時間が限られています。
あれこれ考えていると時間切れになってしまいます。
先ず、自分の欠点となっているところを見つけて、そこを重点的に改善していきましょう。
良知学舎はあなたのお役に立てます。