語学学習には「語彙を増やす」すなわち「知っている単語、使える単語を増やす」ことが欠かせません。
文法や理論をいくら詳しく知っていても、単語を知らなければ、話せませんし伝えることができません。
「とっても美味しい料理の作り方はよく知っているけど、材料が無いから作れない」みたいに。
私はかつて単語をカードに書いて覚えました。
近くの印刷屋さんに行って、名刺くらいの大きさの厚紙を1000枚、頼みました。
「一体何に使うの?」と聞かれて、「単語を覚えるのです」と答えると、
「ええ?こんなにたくさん?」と驚かれました。
実際、その厚紙はすべて使い切りました。
今現在も捨てるに忍びなく色あせて茶色くなったのが、箱に入れて置いてあります。
その当時、このカードを作るだけでなく、その書いてある単語をA4の紙に書けるだけ書きました。
これだけやったという達成感を維持したかったので、その紙は捨てずに机の上に積んで
「ああ、書いた、書いた、ようやった」と自己満足。
これも1つの方法です。
あれから数十年経ちました。
いろいろな経験をして最近思うのは、
書いて覚える時、それを実際に口に出して言いながら書く
こうするとさらに効果が増し
もし音声があるのなら音声を流して、その通りに真似して口に出して言って、それから書く
さらにはその単語のイメージをする。
例えば「りんご、苹果píngguǒ」を覚えようとするとき、
机の上のテキストや単語カードといった字だけからではなく、
自分の体験に基づいて、
「ああ、昨日、スーパーに買い物に行ったときに、リンゴあったわ。1袋400円もして、うわ、高っか、と思って買うの止めたな」と、その状況を思い出して、
あれがすなわち「苹果píngguǒ」か、
と映像化すると記憶に残りやすいのではないでしょうか。
感覚全てを動員して、覚えると効果的です。
「しっかり記憶して忘れない、しっかり覚える」という中国語は、
记住[jìzhù]
例文:
好好儿记住/よく覚えておく
虽然说是学了,但是什么也没记住/習ったと言うものの、何も覚えていない
上の例文のように何も覚えていないのは困ります。
でも、その気持ち、よ〜〜〜く分かります。
感覚を総動員して覚える方法、試してみて下さい。