よく使う中国語成語:おもしろ由来で一発暗記!第5回:「掩耳盗铃 」
大家好、みなさん、こんにちは。
成語シリーズ第5回は、人間の“あるある”が詰まりすぎていて、現代にも刺さりまくる—— 掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)
「自分だけ聞かなければOK」…それ、自己欺瞞です 。

1) まず意味:掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)って何?
直訳:耳をふさいで鈴(本来は鐘)を盗む。
意味:
- 相手をだまそうとして、結局は自分をだましている
- バレバレなのに「大丈夫!」と思い込む(自己欺瞞)
成語辞典には、「鈴」は元々「鍾(鐘)」で、盗む時に音が鳴るのが怖くて自分の耳を塞いだ、という典源説明が載っています。典出は『呂氏春秋・不苟论・自知』です。
2) 由来(故事):鐘を盗む泥棒の“思考停止ギャグ”
春秋時代、晋(jìn)で范氏(fàn shì)が滅びたあと、ある人が屋敷で大きな鐘(zhōng)を見つけます。
「これ、持って帰れたら儲かる…!」
ところが鐘は大きすぎて背負えない。
そこで泥棒は考えます。
「よし、壊して持って帰ろう!」
でも叩いた瞬間、鐘がゴーン!と鳴り響く。
泥棒は焦って思います。
「この音を聞いた人が来て奪うかもしれない!」
そして、まさかの行動。
自分の耳を両手でふさいだんです。
「自分が聞こえないなら、他人も聞こえないはず!」という、完全にズレた発想。
この「愚かな自己欺瞞」を切り取ってできたのが
掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)。
「妄想で人を欺こうとして、結局自分を欺いている」という意味で使われます。
3) 現代の使い方:初心者はこの3シーンだけで即戦力
A. 仕事:問題を見ないふり(でも全員気づいてる)
例:ミスが出ているのに「気のせい」で済ませる、数字が悪いのに報告をぼかす…
→ 掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)
B. 勉強:やってないのに「やった気」
例:単語帳を開いただけで安心、動画を流して“勉強した感”
→ 掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)
C. 人間関係:言い訳で自分を正当化
例:相手が嫌がってるのに「気のせい」「冗談やん」
→ これも 掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)
※注意:相手に直接言うと強めに刺さります。まずは「自分への戒め」にすると使いやすいです(ブログ読者にもおすすめ)。
4) 例文(短くて使える3つ)
1. 你这样做有点掩耳盗铃。(nǐ zhèyàng zuò yǒudiǎn yǎn ěr dào líng.)
そのやり方、ちょっと“掩耳盗铃”っぽいよ(=自己欺瞞だよ)。
2. 问题摆在那儿,不解决就是掩耳盗铃。(wèntí bǎi zài nàr, bù jiějué jiù shì yǎn ěr dào líng.)
問題が目の前にあるのに解決しないのは、掩耳盗铃だよ。
3. 以为别人不知道,其实是掩耳盗铃。(yǐwéi biérén bù zhīdào, qíshí shì yǎn ěr dào líng.)
バレてないと思ってるだけで、実は掩耳盗铃。
5) ミニ会話(3往復):職場で“やんわり”現実に戻す
A:这事先别说吧,应该没人发现。(zhè shì xiān bié shuō ba, yīnggāi méi rén fāxiàn.)
B:我觉得大家其实都看得出来。(wǒ juéde dàjiā qíshí dōu kàn de chūlái.)
A:真的吗?(zhēn de ma?)
B:如果我们装作没事,有点掩耳盗铃。(rúguǒ wǒmen zhuāng zuò méi shì, yǒudiǎn yǎn ěr dào líng.)
A:那你建议怎么做?(nà nǐ jiànyì zěnme zuò?)
B:先把问题说清楚,再想解决办法。(xiān bǎ wèntí shuō qīngchǔ, zài xiǎng jiějué bànfǎ.)
まとめ(今日の一言)
掩耳盗铃(yǎn ěr dào líng)=「現実は変わらないのに、自分だけ安心してる状態」。
「耳をふさいでも音は消えない」——この当たり前が、人生でも仕事でも刺さります。
あなたの最近の“掩耳盗铃”は何でしたか?

次回予告:第6回は 刻舟求剑(kè zhōu qiú jiàn)。
「状況が動いてるのに、考え方だけ止まってる」——現代人の事故成語です。