京都の魅力を中国語で巡る!ツアーレッスンの一日
みなさん、こんにちは。大家好!
先日、金曜中級クラスの特別な授業として「中国語ツアーレッスン」を開催しました。
受講者の皆さんとともに、ホテルオークラ京都に集合し、ツアーレッスンがスタートしました。
まずは地下道へ。「ATM」や「オブジェの招き猫」を中国語で言ってもらいます。
そして本能寺を見学。この寺院の歴史に触れ、織田信長ゆかりの地としての重要性を改めて実感しました。
本能寺の境内には、静寂の中に漂う厳かな雰囲気があり、受講者の皆さんも熱心に説明を聞いていました。
続いて、京都市役所へと向かいました。市役所の外観は重厚な造りで、エントランスホールの荘厳さに圧倒されました。

特に見逃せないのが、漆塗りのエレベーター扉と記念時計。

どれも京都の歴史と伝統を感じさせる素晴らしい見どころです。
さらに、市役所の屋上からは京都市内を一望できる絶景が広がり、東山の山並みや街の賑やかな様子を眺めることができました。
ツアーレッスンの目的は、見た場所をその場で中国語で表現することで、楽しみながら語学を学ぶことです。
受講者からは「京都の新たな一面を発見できた」「とても楽しかった」と好評でした。
ツアーレッスン終了後、有志の皆さんと共に地下鉄でくいな橋へ向かい、中華料理を楽しむことにしました。
本場の味わいが堪能できるお店で、皆さんと美味しい料理を囲んで楽しい時間を過ごしました。
特に、香ばしい炒飯やお店おススメの茄子料理がおいしくて、お腹も心も満たされる至福の時間となりました。

会話も弾み、ツアーレッスンの思い出を語り合いながら、笑顔が絶えない素敵な締めくくりとなりました。
この「ツアーレッスン」は、見たものをその場で中国語で言ってみるので覚えやすく、楽しく学ぶことができる勉強方法です。
今後も、このような実践的な学習機会を通じて、受講者の中国語レベルアップをサポートしていきます。
スキルアップのチャンス!中国人向け北京大来マンスリー講座のご案内
北京大来の日中通訳者養成講座が、 新たにマンスリー講座として生まれ変わります!
これまで多くの皆さまにご好評いただいた「北京大来日中通訳者養成講座」が、さらにパワーアップして登場します。
昨年、私も北京大来の日中通訳者養成講座の講師を担当いたしました。
今回、中国人向けの語学講座を毎月2講座開講することになりました!
各講座は1か月完結型で、受講生の皆さまのスケジュールに合わせて柔軟にご参加いただけます。
講座内容も、ビジネス、医療、法律、観光など、さまざまな分野を網羅し、実践的な学習が可能です。
受講形式はオンライン形式であるため、世界中のどこからでも受講可能!
中国人向けクラスは、日本語ネイティブ講師2名が担当。日本語のレベルアップにお友達で参加してみられてはいかがでしょう。
講座の開講は、開講日1週間前までに最少催行人数に達し次第決定いたしますので、ご希望の講座はお早めにお申し込みください。
さらに、
スピーチ大会直前特訓クラス、社内通訳者養成コースなど、特別クラスもご用意しております。
特定の目標に向けて短期間で集中して学びたい方にぴったりのコースです。
新たな学びのステージで、皆さまのスキルアップを全力でサポートいたします。ぜひこの機会に、北京大来のマンスリー講座にご参加ください!
詳細・お申し込みは、北京大来の公式ウェブサイトをご覧ください。
http://www.beijingdalai.com/jp/news.php?mid=13&did=723
皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
街で見かけたおかしな中国語その5
みなさん、こんにちは。 大家好!
地下鉄でまた「ハテナ?」と思うような中国語表記を見かけました。

「地下鉄をご利用のお客様へ」と言う意味の中国語が、「地下铁对利用的顾客」と書かれていました。
これをそのまま訳すと「地下鉄が利用する顧客に対して」となり、意味が不明です。
この中国語の文には、以下のような不自然な点があります。
具体的な問題点:
「地下铁」 - 一般的には「地铁」と表記します。
「对」 - 日本語の「~に対して」を直訳していますが、中国語では不要です。
「利用」 - 交通機関を表現する場合、「乘坐」「搭乘」「乘客」などが適切です。
語順全体 - 日本語の文法構造をそのまま中国語に当てはめているため、不自然な表現になっています。
より自然な中国語の表現としては:
- 「地铁乘客」
- 「各位乘客」
- 「尊敬的乘客」
などが一般的です。
また、その下には、日本語で「2列に並んで歩かずご利用ください」という案内を中国語に訳したものが、「不走路,请使用自动扶梯」と書かれていました。
これは内容が全く異なります:
中国語の「不走路,请使用自动扶」は
「歩かないで、エスカレーターを使ってください」という意味になってしまっています。
街で見かけたおかしな中国語その4
みなさん、こんにちは。 大家好!
先日、駅のエレベーター前で見かけた中国語表示に目を疑いました。「ええ?なに?」

日本語で「必要とされる方を優先してご利用いただきますようお願いします」という案内を中国語に訳したものだったのですが、そこには「请使被需要的优先」と書かれていたのです。
この中国語表示がなぜ奇妙なのか、詳しく見ていきましょう。
まず「使」は中国語で「~を使う」「~にさせる」という意味を持つ動詞ですが、この文では「使」を「優先させる」の「させる」という意味で使おうとしており、このような使い方は不自然で、中国語の文法規則に合いません。
また「被需要的」は「必要とされる」という受身表現ですが、この言い方自体が不自然です。
さらに「优先」は確かに「優先」という意味ですが、このような使い方では文として成立しません。
正しい中国語表現としては、「请让有需要的人优先」といった言い方が自然です。
高齢者や障がいのある人、妊婦さんなど、エレベーターを必要とする方々を優先するという意図が明確に伝わります。
この誤訳が生まれた理由を考えてみると、日本語の「必要な」を「被需要的」に、「優先」を「优先」に機械的に置き換え、さらに「使」という動詞を不適切に追加してしまったようです。
その結果、文法的にも意味的にも不自然な中国語になってしまいました。
しかし、このような翻訳の試みからは、多様な来訪者に配慮しようとする施設側の善意が感じられます。
完全に正確な中国語ではなくても、外国人利用者への心遣いは十分に伝わるのではないでしょうか。
これからは、より自然で正確な中国語表示が増えることを期待しつつ、こうした「おかしな、ユニークな中国語」も、日本の多言語対応が進む過程の一部として温かく見守りたいと思います。
時には、思わず微笑んでしまうような表現に出会うこともありますが、それも異文化交流のひとつとして、前向きに楽しんでいけたらと考えています。
街で見かけたおかしな中国語その3
みなさん、こんにちは。 大家好!

先日、ある駅のエスカレーターで見かけた中国語表示に思わず笑ってしまいました。
日本語で「荷物をしっかり持ってください」という注意書きを中国語に訳したものだったのですが、そこには「请结实地有行李」と書かれていたのです。
この中国語表示がなぜおかしいのか、少し解説してみましょう。
まず「结实」という言葉は「丈夫な、しっかりした」という意味を持ちますが、これは物の性質を表す形容詞で、動作の様態を表す副詞としては使いません。
また「有行李」は単に「荷物を持っている」という状態を表すだけで、「しっかり持つ」という動作を表現できていません。
正しい中国語表現としては、「请握紧您的行李」や「请妥善看管您的行李」といった言い方が自然です。
「握紧」は「しっかり握る」、「妥善看管」は「きちんと管理する」という意味で、注意を促す表現として適切です。
この誤訳が生まれた背景には、日本語の「しっかり」を「结实」に、「持つ」を「有」に、それぞれ機械的に置き換えてしまったという単純な翻訳ミスがあるでしょう。
辞書で単語を調べて、そのまま組み合わせただけでは、自然な中国語にはならないという良い例です。
ただ、こうした翻訳の試みは、増加する中国人観光客へのおもてなしの心から生まれたものでしょう。
完璧でなくても、相手に配慮しようとする姿勢は素晴らしいと思います。