京都アスニーの玄関前には「造酒司跡」の石碑と説明が書いてある看板があります。
その向かって左側の壁にこんなタイルが貼ってあります。
この丸いのはいったい何???
答え:平安宮を代表する瓦の文様
この瓦、「軒丸瓦(のきまるかわら)」といって、のき先など屋根の縁をかざる瓦です。
例えばお寺などで見かける、この写真の一番下に写っているような丸い瓦。
そしてこのタイル、よ〜く見ると真ん中に「栗」の文字が!
なぜ?
栗の木を薪にして焼いたから?
作った人の名前?
作った人が栗が好きだった?
答え:「栗栖野」というところで作ったから「栗」の字が入れてあるのです!
「栗栖野」は、京都の今でいう左京区の岩倉にあり、当時は良い土と良い薪になる木がたくさんあって、焼き物を作るのに適していたそうです。
焼き物と言えば、清水焼!と思いますが、それだけではなかったのですね。
平安宮で出土した軒丸瓦の実物が、京都アスニーの玄関を入ったすぐ左のケースに展示されています。
京都アスニー玄関前の「造酒司」の倉庫の柱の跡もそうですが、
京都アスニーを訪れた人になんとか平安宮のことを知ってもらおうと、
外の壁に、この瓦の文様の装飾タイルを貼りつけたそうです。
また、京都アスニーが40年前にオープンしたときにこの装飾タイルが「記念品」の引き出物になったとのことです。
かわら【瓦】 は中国語で、‟瓦wǎ”
漢字は一緒ですね。
例文:
瓦をふく|铺pū瓦;瓦wà瓦;上瓦.
瓦ぶきの家|瓦房;瓦顶的房子
平安宮がさらに身近に感じました。
私も家の下を掘ったら「栗」の瓦が出てこないかな・・・・・・