昨日の6月16日 (水)は和菓子の日
848年のこの日、第54代天皇の仁明天皇(にんみょうてんのう)が、16の数にちなんだ菓子、餅を神前に供えて、
疫病退散と健康招福を祈願したという故事に基づいて、1979年に全国和菓子協会が制定したそうです。
疫病退散とは、千年以上前も今も同じです。
京菓子は、このように古くから神社仏閣への供物、あるいは宮廷での儀式や饗宴用に発達してきました。
時代は下って安土桃山時代、文化の中心地であった京都では茶道が盛んになり、そこで供される点心が京都を代表する菓子となり、茶道文化が発展するとともに、京菓子の色・形の美しさや味が更に洗練されました。
京菓子は、
目で色や形を楽しむ
舌で感触と味を楽しむ
鼻でその香りを楽しむ
耳で菓子の銘(名前)を聞く
という五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)で味わうものとされます。
京菓子は特に、季節感を大事にします。
*ここで、今日の中国語フレーズ*
在季节感的体现上,和菓子可以说是最好的艺术品之一。Zài jìjiégǎn de tǐxiàn shàng,hé guǒ zǐ kěyǐ shuō shì zuìhǎo de yìshùpǐn zhīyī.
訳文:
季節感を表す上で、和菓子は最高の芸術品の一つと言える。
体现[tǐxiàn] は、「(ある事物がある性格を)体現する、具体的に表す」という意味ですね。
「表す」というと、‟表现 biǎoxiàn”を思いつく方も多いと思います。
では、‟体现”と‟:表现”はどうちがうのでしょうか?
さらに
ですから、今日のフレーズで、表されるのは「季節感」ですから、“体现”を使っています。
‟体现”と‟表现”、使い分けできるといいですね!
下の写真は、いわゆる「生菓子」、今の季節の花、「あじさい」です。
雨露を表す、透明のゼリーの角切りが載っています。
父が作りました。
黒文字とその包み紙もお手製です。
長引くコロナ禍、季節を感じながら、ホッと一息の和菓子は、疲れた心身を癒してくれます。
京都は名所旧跡の宝庫
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