「新年好」と「过年好」の違い
新年のあいさつ、中国語で「新年好」か?「过年好」か?
新年のあいさつ、日本語でも「あけましておめでとうございます」「新年おめでとう」や、年賀状には「謹賀新年」などと書いたり様々な言い方がありますね。
先日、今年初めての授業の時に、ある受講者の方は、”新年好!”と言って入って来られました。
次に入って来られた方は、”过年好!”と。
それを聞いた皆さんから「え~、どっちを言えばいいの?」と、教室中にはてなマークが飛び交いました。
「新年好」と「过年好」の違い
1.まず、使用する場面が異なります。
「新年好」は、どちらかと言うとフォーマルで、「过年好」はカジュアルな場面で使うようです。
2.そして、フォーカスするポイントが異なっています。
読んで字のごとく「新年好」は「新」を強調し、「过年好」は「过」を強調。
言わば、「新年好」は新しい年への展望としての意味合いを含む挨拶です。
「过年好」は、「过」、つまり「過ごす」という意味の動的な言葉で、お正月を楽しく過ごしましょう、という意味合いがあります。
3.使う相手が異なるという説もあります。
「新年好」は、年長者や先輩に新年の挨拶をするのに適していて、
「过年好」は、知人や友人、仲間内で使うのに適しています。
中国の春節(旧正月)では
「新年好」は、まさしく1月1日、新年に使いますが、
春節(旧正月)の時は「春节好」ですね。
中国の春節(旧正月)では、この期間に親戚を訪ね、お互いの家を回り、途中で顔見知りなどに出会うと「过年好」と言って挨拶するのが習慣になっています。
一年中働いて、家に帰れるのは春節だけ。何年も会っていない親戚や友人と再会し、大晦日は寝ずに過ごし、お年玉を送ったりもらったり、夜には爆竹をしたり、親戚の家に挨拶に行くなどして「過ごす」という人も多いのです。
まとめ
こうした背景を知っていると、使い方も自ずと分かって覚えやすいですね。