先日、作りました和菓子は「落雁」と言います。
これは、中国の「軟落甘(なんらくかん)」というお菓子が、日本に伝来し「落甘」と略して呼ばれるようになったと言われています。
《朱氏舜水谈绮》(1708)里记载:“落雁”取音自中国明代的一种小吃“软落甘”,借谐音改成了“落雁”。
日本語訳:
『朱氏舜水気綺記』(1708年)に、「落雁」という名称は、中国明代のお菓子「軟落甘」を和音化して「落雁」としたものであると記されています。
中国語で「落雁」というと思い浮かぶのが“沉鱼落雁,闭月羞花”。
これは、「非常に美しい女性、女性の美貌が並外れていること」の形容で、
女性があまりにも美しいので、
魚は水底に沈んでしまい、飛んでいる雁も落ちてくるほど。美しい月もこれはかなわないと隠れてしまい、きれいな花もはじらうほど。
どれだけ美人やね~~~ん!とツッコミを入れたくなります。
お菓子もそれだけ「美しく」作れたらいいなと思います。
なお、「落雁」という言葉は、秋の季語でもあり、今はもうこよみではまさしく「立秋」。
朝夕は少し涼しく、なんとなく秋のはじまりを感じます。