「開雲見日」
松尾大社にあった「今月のことば」は「開雲見日」
開雲見日
「かいうんけんじつ 」と読みます。
意味は、日の光を遮る雲が吹き去って、再び明るくなる様子。
転じて、気がかりな問題や不安がなくなって希望が持てるようになること。
出典は中国の 『後漢書』袁紹の"旷若开云见日,何喜如之。"という言葉から。
"旷若开云见日,何喜如之。"は
‟心胸的旷达就好似拨开云雾见到阳光,什么喜悦能比得上这样呢。”と解釈し
日本語に訳すと
「心の広がりは雲を開いて太陽を拝むようなもので、これに勝る喜びはない。」という意味になります。
袁 紹(えん しょう)という人は、中国後漢末期の武将・政治家です。
当時は後漢皇帝は名目だけの存在で、各地で群雄が割拠する戦乱の世でした。
次第に群雄たちが淘汰される中で勝ち残ってきたのが、あの「曹操」と、この「袁紹」です。
袁紹は幾多の困難を乗り越えるたびにこのように思ってきたのでしょうか。
コロナウイルス再拡大でまた日の光を遮る雲が覆いかぶさってきたようですが、
早くこの不安な雲が吹き去って、再び明るくなるのはみんなの願いですね。