京都 神泉苑の桜
あちらこちらで桜が見頃です。
昨日3月29日、神泉苑は八分咲きといったところでしょうか。
神泉苑には「善女龍王」が祀られています。
平安時代初期のことです。長引く干ばつで、全然雨が降りませんでした。
そこで、時の帝、淳和天皇に雨乞いを命じられた弘法大師空海は、
ズルをしたライバルの守敏に勝って、みごと雨を降らせたのでした。
824年、弘法大師空海がここで雨乞いをしました。
その時空海は北の天竺無熱池から雨を降らせてくれる「善女龍王」を招き、庭の池に移り住んで頂いたと言われています。
空海は「龍王がよその世界に行ってしまうと、池が浅くなり、国運が衰退してしまう。
その時、私の弟子たちが、龍王にお祈りし、龍王を引き留めて、国運が良くなるようにしてください」と言いました。
なので神泉苑は格が高いのです。
中国語では↓↓
据说天长元年(824)弘法大师空海乞雨时,请得北天竺无热池的善女龙王现身,并移住在苑内的水池中。
空海曾言:“若龙王移住他界,则池水变浅,国运将衰。其时我门徒加以祈请,挽留龙王,可助国运。
”故此神泉苑的地位颇高。
「善女龍王」は、1200年間、池の中から桜を見ているのでしょうね。