なぜ銀杏は臭いのか?
银杏果为什么臭臭的?
随分涼しくなってきました。
公園のイチョウの木に、実がたくさんなっています。
木の下には、銀杏がたくさん落ちています。
これを踏むと「臭い」匂いがしますね。 これはなぜでしょうか?
銀杏の臭いにおいは、揮発性脂肪酸の働きです。
银杏果臭味是挥发性脂肪酸的作用。
Yínxìng guǒ chòuwèi shì huīfāxìng zhīfángsuān de zuòyòng.
銀杏は「裸子植物」であり、果実を形成せず、種子の外側に果皮を持たずに直接空気に触れます。
銀杏の「実」と呼ばれるものは、実は銀杏の「種」なのです。
銀杏の種子は、「皮」と「実」の2つに分けられます。
種皮は外側から順に3層に分かれており、
一番外側には黄色の肉厚な皮、
真ん中には白い硬い皮(白い果実の殻)、
いちばん内側には非常に薄い皮があり、
これらで、実(白い果実)を包んでいます。
この3層の皮の中で、外側の皮には、さまざまな揮発性物質が含まれています。
銀杏の成熟した種子に悪臭を与えるのが、揮発性脂肪酸という物質です。
とても臭いから、動物も敬遠して、実は食べられずに残ることができるといういう自衛策だそうです。
イチョウは2億年前から存在し続けているのも、こういう理由があったのですね。
銀杏は食べ過ぎると中毒になる
中国のネットによりますと、
銀杏に含まれるヒドロシアン酸の量は、830マイクログラム/100gと多く、
銀杏の故郷として有名な浙江省長興県では、地元の病院で大量の中毒患者が出ています。
1歳未満の乳児の場合、10粒の銀杏でも死に至る可能性があり、
また、3歳から7歳の子供でも30〜40粒を食べると中毒症状が現れ、重症の場合は死に至ることもあります。
このように、見た目は可愛いらしい銀杏、危険が潜んでいるので気を付けましょう。
しかし、食べ過ぎない範囲で、
この旬の時期に食べてみたいです。
公園にも銀杏を拾っている人がいました。
でも私は臭いのに耐えられず、写真を撮るのが精いっぱいで、拾うのはちょっと無理かな。