もう、まちがえない!実践チュウゴクゴ(30)
中国語の表現でまちがいやすいところの解説をします。
文中どこがおかしいのか、先ず考えてみてください。
正解したあなた・・・・・・・やりますね〜〜〜!
分からなかったあなた・・・・・・・これをきっかけに覚えて下さいね。
今日の文章は会社での会話です。
老板:‟这工作不能有任何疏忽,否则是要负责重大责任的。”
职员:‟我明白了。我一定到处小心。”
職員の一言の中であれ?ちょっと違うところがありますね。
どこでしょうか?
文中の“到处”は至る所.あちこち.方々.の意味で、
至る所に気を付けます、という気持ちで使ったのでしょうが、
この“到处”は一般に具体的な場所についてのみ用いられます。
例えば、
「きょうは日曜で,その上天気もよいので,どこも人出が多い」
‟今天是星期天,又加上天气也好,到处人都挺多。”
「久しぶりにテニスをしたら体のそこらじゅうが痛い」
‟好久没打网球了,一打浑身到处都疼。”
このように、到处は「具体的な場所」について、ですね。
しかし、今日の文章は、「仕事をするにあたって気を付ける」という意味ですから、
場所に限らず、抽象的な行為を含むさまざまな面について、広く用いられる‟处处”を使ったほうが適切です。
正しくは、
老板:‟这工作不能有任何疏忽,否则是要负责重大责任的。”
Zhè gōngzuò bù néng yǒu rènhé shūhū,fǒuzé shì yào fùzé zhòngdà zérèn de.
职员:‟我明白了。我一定处处小心。”
Wǒ míngbai le. Wǒ yídìng chùchù xiǎoxīn.
訳:
社長:「この仕事は少しもおろそかにできないぞ。そうでなければ大きな責任を負うことになる」
職員:「分かりました。あらゆる面で気を付けます」
到处と处处、ほんの一字の違いですが、その違いを知っていると「お得」です。