たぬきの置物と記念撮影をしました。
たぬきは中国語で‟貉háo”や‟狸 lí”。
たぬきに関することわざを紹介します。
「とらぬ狸の皮算用」(まだ捕まえてもいない狸の皮を売ることを考えること。
手に入るかどうかわからないものを当てにして計画を立てることのたとえ)はよくご存じのことわざですね。
中国語では、
‟打如意算盘 Dǎ rú yì suàn pán”。
このなかの‟打算盘”は、「そろばんをはじく」、
‟如意”は、「意の如く(思いのとおりに)」という意味です。
ですので、‟打如意算盘 Dǎ rú yì suàn pán”は「思いのとおりに、そろばんをはじく」になります。
辞書を見ますと、もう一つありました。
‟一个鸡蛋的家当 Yí ge jī dàn de jiā dàng”
‟家当”は、「家が当たった、ラッキー」という意味ではありませんよ。
‟家当”は「家財、身代、財産」という意味です。
では「卵一つの財産」とはどういうこと???
調べてみると、これはある物語に由来します。
明代の作家で江盈科という人がいて、「雪濤小説」という本を書きました。
この本は著者が地方で勤務していた時に聞いた話を扱った本です。
そのなかにこのようなお話があります。
あるところに貧困極まりない男がいた。
ある日、偶然に卵一つを拾い、妻に向かって「おれに財産が出来た!」と喜んだ。
妻が「その財産はどこにあるの?」と尋ねると、彼はその卵一つを手に持って「これだよ!でもあと10年かかるけどね」。と言い、
妻に自分の計画を語り始めた。
「この卵をお隣のめんどりに、かえしてもらうんだ。生まれたひよこが育って卵を産んで、それが育ってまた卵を産んで・・・そうすると、ひと月に15羽になる。2年以内に300羽になるからそれをお金に換えて、めすの牛を5頭買う。めす牛が子牛を産んで、3年後には25頭、そのまた3年後には150頭になる。その牛を売ってお金にして、高利貸しをするんだ。3年以内には500両の銀が手に入るから、その金の3分の2で土地を買って、3分の1で妾を持つんだ。おまえと幸せな晩年をすごせるぞ」
妻は「妾を持つ」と聞いて怒り心頭!
「そんな禍の種を残してはならない」と、卵を割ってしまった。
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この物語、最後に「オチ」がついて、面白いです。
でも、将来こうなればいいな、ああなればいいなと思いを巡らすのは良いことだと思いませんか?
ただ、この夫は一言多かったですね。
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