「鱼狗」って何?
どんな「魚」?
‟狗”は犬という意味なので、どんな「犬」?
什么鱼?什么狗?
いえいえ、「魚」と「犬」という字が付きますが、
魚でもなければ犬でもありません。
な、なんと鳥の名前なのです。
答えは……
”鱼狗”はカワセミ。
カワセミは中国語で一般的に‟翠鸟”というのですが、
カワセミが水辺の枝や岩の上で魚やエビを獲るとき、子犬のように体をまっすぐにしてしゃがむことが多いので
「鱼狗」とも呼ばれるようになったそうです。
16世紀の李時珍の『本草綱目』に「鱼狗」についての記述があり、
「犬」は、噛みついて喰う獣。
カワセミが、まるで「魚」に噛みついて喰う「犬」のようだということでこの名が付いたそうです。
京都御苑の中に「拾翠亭」という茶室があります。
「拾翠亭」の「翠」の文字には、カワセミという意味があり、かつてこの池に多くのカワセミが飛来したことが、「拾翠亭」の名の由来の一つに挙げられています。
「拾翠亭」の周りの景色、秋は特にきれいです。
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