「イカを炒める」でどうして「クビ」?
先日、受講生の方から質問がありました。
「炒鱿鱼 chǎo yóuyú」ってありますね。
「炒」は炒める、「鱿鱼」はイカのことで、「イカを炒める」という意味ですよね。
でもそれが「首にする、首になる、解雇」の意味と書いてあったのです。
どうして「イカを炒める」が「解雇」になるのですか?
问得好!よい質問ですねぇ。
昔は、解雇された人は訴える場がありませんでした。
親方から「クビ」と言われると、布団を丸めて出ていかなければならなかったのです。
ですから、解雇された人たちは、「解雇」「クビ」という言葉にとても敏感で、恐れていました。
「あ~そんな言葉、聞きたくな~~い!」
それで代わりに「布団を丸める」という言葉を使うようになりました。
というのも当時は、布団は雇い主が用意してくれず、雇われている者が自分で用意して持ってきていたのです。
「マイ布団」です。
それで、その職場を去るときは、自分の布団をくるっと丸めて持って去って行きました。
また、「イカ」を炒めて火が通ると、平たい形から円筒形へとくるっと丸まります。
これが布団が丸まった形に似ているというところから、
「炒鱿鱼 イカを炒める」という言葉が「布団を丸める」、すなわち「クビになる、解雇」、という意味で使われるようになりました。
受講生の皆さん、「へ~~~そうだったんですか」「この由来、おもしろい」との感想でした。
単語ひとつ取っても、文化の背景が分かると、覚えやすく楽しいものですね。
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待ちに待ったインバウンド再開、中国語圏からのお客様も順次帰ってきます。
「中国語」、これから話せるといいですね。
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