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街で見かけたおかしな中国語その3

街で見かけたおかしな中国語その3 

みなさん、こんにちは。 大家好!


先日、ある駅のエスカレーターで見かけた中国語表示に思わず笑ってしまいました。


日本語で「荷物をしっかり持ってください」という注意書きを中国語に訳したものだったのですが、そこには「请结实地有行李」と書かれていたのです。


この中国語表示がなぜおかしいのか、少し解説してみましょう。


まず「结实」という言葉は「丈夫な、しっかりした」という意味を持ちますが、これは物の性質を表す形容詞で、動作の様態を表す副詞としては使いません。


また「有行李」は単に「荷物を持っている」という状態を表すだけで、「しっかり持つ」という動作を表現できていません。


正しい中国語表現としては、「请握紧您的行李」や「请妥善看管您的行李」といった言い方が自然です。


「握紧」は「しっかり握る」、「妥善看管」は「きちんと管理する」という意味で、注意を促す表現として適切です。


この誤訳が生まれた背景には、日本語の「しっかり」を「结实」に、「持つ」を「有」に、それぞれ機械的に置き換えてしまったという単純な翻訳ミスがあるでしょう。


辞書で単語を調べて、そのまま組み合わせただけでは、自然な中国語にはならないという良い例です。


ただ、こうした翻訳の試みは、増加する中国人観光客へのおもてなしの心から生まれたものでしょう。


完璧でなくても、相手に配慮しようとする姿勢は素晴らしいと思います。


今後は、より自然で正確な中国語表示が増えていくことを期待しつつ、こうした「おかしな中国語」も、日本の多言語化への過程として、温かく見守っていきたいと思います。​​​​​​​​​