年末年始の食べ物といえば「饺子」。
日本では焼き餃子が中心ですが、中国では餃子と言ったら茹でて食べる水餃子を指します。
“饺”の字は「交」と発音が同じ。
子は「子(ね)の刻」を意味し、
新しい年へと交代する時に食べます。
形は、具を包んだ餃子の皮の端を合わせて丸くした、昔の金でできたお金の形に似ているため「お金が儲かりますように」という願いが込められています。
吃饺子时,全家要同桌,还可以在饺子里放一点儿吉祥物,谁吃到了谁会有福 气,很有趣味。
餃子を食べるとき、家族全員が同席します。餃子の中になにか吉祥物を入れておいてもいいですよ。それが入っている餃子を食べた人に福が来るって、面白いですね。
フォーチュンクッキーみたいですね。
その他、「魚」も食べます。
”年年有余” 「毎年ゆとり、余りがありますように」と願いを込めて食べます。
なぜ「魚」!?
それは「魚と余(余裕がある)同じ発音だからです。
また「鶏」も食べます。
”吉祥如意”「万事めでたく順調」の‟吉”は「鶏」と同じ発音だからです。
もうひとつ、同じ発音からで、「蒸し料理」も食べます。
”蒸蒸日上”という‟成语”「四字熟語」がありますが、その意味は日々向上、発展する、発展の速度が早いことを指すので、
それを祈って、蒸した料理を食べます。
こんなにたくさん食べたらお腹がいっぱいですね。
でも、日本でもおせち料理で、見通しが良いようにレンコン、喜ぶ(よろこぶ)昆布巻、子孫繁栄で数の子、田作りは五穀豊穣、黒豆は「マメ」なように、海老は腰が曲がるまで長生きというように、たくさんありますから、所が変わっても願いは同じですね。