中国×日本 比較文化シリーズ【第3回】プレゼント・贈り物の習慣:「紅包」って何?
大家好、みなさん、こんにちは。
プレゼントは相手への気持ちを伝える大切な手段ですが、中国と日本では贈り方やタブーが大きく異なります。文化の違いを知ることで、より心のこもった贈り物ができるでしょう。
「紅包」って何?なぜ赤い封筒なの?
中国で最もポピュラーな贈り物の一つが「紅包(ホンバオ)」です。赤い封筒にお金を入れて渡すもので、日本のお年玉やご祝儀に似ています。
なぜ赤いのでしょうか?中国では赤は縁起の良い色、幸運と喜びの象徴だからです。結婚式、旧正月、誕生日、昇進祝いなど、あらゆるお祝いの場面で紅包が登場します。
現代では、WeChat(微信)などの電子決済サービスによる「電子紅包」が大流行。スマホで赤い封筒のアイコンをタップしてお金を送る文化が定着し、旧正月にはSNS上で紅包の送り合いが盛んに行われます。

包装へのこだわり:美しさと実用性
日本では「包装や見た目の美しさ」が非常に重視されます。デパートで商品を何重にも丁寧に包み、美しいリボンをかける光景は、日本らしい贈答文化の象徴です。(雨の日には紙袋の上にさらにナイロンカバーをかけるなど、細かい気遣いも特徴的です。)この「包む」という行為には、「相手への敬意と心遣い」「贈り物を清潔に保護する」という意味が込められています。
一方、中国でもプレゼントは包装しますが、日本ほど全般的に包装そのものの芸術性を追求する傾向は強くなく、贈る場面と品目によって様々です。日常的な贈り物では実用性が重視される一方、高級ギフト(月餅、茶葉、酒など)では非常に豪華で重厚な包装が施されることも少なくありません。基本的には「中身の実用性や価値」を重視しつつ、贈る相手やシチュエーションによって包装の考え方が柔軟に変わると言えるでしょう。
知っておきたい「贈ってはいけないもの」
ここが重要!
良かれと思って贈ったものが、実は大変失礼にあたることも。ただし、以下のタブーも地域や世代、個人の考え方によって受け止め方が異なる点にご注意ください。
中国での主なタブー:
日本での主なタブー:
数字にも込められた思い
中国では、数字の持つ縁起の良し悪しが非常に重視されます。
縁起の良い数字:
そのため、紅包の金額も88元、168元、888元など、縁起の良い数字の組み合わせを選ぶのが一般的です。逆に「4(死)」は贈り物の数量や金額に使うことは避けられます。
日本でも「4」「9」は避ける傾向がありますが、中国のような「8」への特別な執着はあまり見られません。ただし、日本でも「8」は末広がりで縁起が良いとされるため、結婚祝いなどで使われることもあります。
受け取り方のマナーも違う
中国: 公式な場や目上の人から贈られた場合は、その場で開封せず、後で開けるのが礼儀とされることが多いです。目の前で開けると「中身(特に金額)を確認している」と思われる可能性があるためです。ただし、親しい友人や家族の間では、その場で開けて喜びを表現することも増えています。
日本: 贈り主が「開けてみてください」と促す場合が多く、特に親しい間柄では、その場で開けて喜びを直接伝えることが好まれます。「すぐに開けないのは、興味がないと思われる」と感じる人もいます。
いずれにせよ、これは一般的な傾向であり、場面と相手との関係性を考えて臨機応変に対応することが最も大切です。
まとめ
贈り物一つとっても、これほど多くの文化的背景と配慮が込められています。中国では色と数字の縁起、中身の実用性や価値を重視し、日本では包装の美しさや丁寧さ、季節感を大切にする傾向が見られます。
中国の友人にプレゼントを贈るなら、「8」が入った金額の紅包や、赤い包装のギフトが喜ばれるでしょう。逆に時計や梨は避けるのが無難です。言葉だけでなく、こうした文化的な知識をほんの少し心に留めておくだけで、交流はよりスムーズで温かなものになりますよ。
【今日の中国語フレーズ】
- 红包 (hóngbāo) - 赤い封筒、お祝い金
- 恭喜发财 (gōngxǐ fācái) - 新年おめでとう&金運を祈る挨拶
- 一点心意 (yìdiǎn xīnyì) - ささやかな気持ちです(贈り物を渡すときの謙遜表現)