中国語で知る秋の養生法!「食欲の秋」は健康的に!
みなさん、こんにちは!大家好!
まだ日中は暑いですが、朝晩はずいぶん涼しくなってきました。
秋の気配に、空が高く澄んでいくのを感じる今日この頃、中国語で秋の心地よさを表現するこんな言葉があります。
天空越发晴朗与高远,漫步街头,已然感受到了始入秋天的惬意。
(Tiān kōng yuè fā qíng lǎng yǔ gāo yuǎn, màn bù jiē tóu, yǐ rán gǎn shòu dào le shǐ rù qiū tiān de qiè yì.)
これは「空はますます晴れやかで高く遠くなり、街をぶらぶら歩いていると、もうすでに秋が始まった心地よさを感じている」という意味です。
「食欲の秋」を中国語で言ってみよう
日本語の「食欲の秋」は中国語でも同じような表現で言えます。
“食欲之秋”,名不虚传。(shí yù zhī qiū, míng bù xū chuán.)
「食欲の秋」という言葉は、まさにその通りだ、という意味になります。
暑さで食欲がなかった方も、涼しくなるとともに胃袋が活発になり、おいしいものが食べたくなりますよね。
中国でも秋は旬の食材が豊富で、まさに食欲の季節です。
「贴秋膘」で体をいたわる
昔の中国では、冬に向けて体力をつけるために、秋に栄養価の高いものをたくさん食べる習慣がありました。
これを「贴秋膘」(tiē qiū biāo)と言います。「膘」は脂肪という意味で、直訳すると「秋の脂肪を貼る」となります。
物质匮乏、温饱不足的年代,贴秋膘以食肉为主。(Wù zhì kuì fá, wēn bǎo bù zú de nián dài, tiē qiū biāo yǐ shí ròu wéi zhǔ.)
「物が乏しく、十分な食事ができなかった時代、貼秋膘は主に肉を食べることだった」という意味で、
昔は栄養をつけるために、とにかく肉を食べることが主流だったんですね。
しかし、現代では、
现代人生活富足,少运动劳作,饮食也更注重原生自然,讲究科学搭配,追求健康和品质。
(Xiàn dài rén shēng huó fù zú, shǎo yùn dòng láo zuò, yǐn shí yě gèng zhù zhòng yuán shēng zì rán, jiǎng jiù kē xué dā pèi, zhuī qiú jiàn kāng hé pǐn zhì.)
「現代人は生活が豊かで、運動や労働が少ないため、食生活もより自然なものにこだわり、科学的な組み合わせを重んじ、健康と質を追求する」
昔とは違い、現代は健康志向。
単にカロリーを摂取するのではなく、バランスの取れた食生活を意識するようになりました。
また、この食欲の秋にぴったりの健康を願う言葉があります。
「秋吃白,病不来」 (qiū chī bái, bìng bù lái)
これは「秋に白いものを食べると、病気にならない」という意味です。
なぜ「白い食べ物」が良いの?
この諺は、中国の「中医(zhōng yī)」、つまり中医学の考え方に基づいています。
中医学では、季節ごとに体や内臓のバランスを整えることが大切だと考えられています。
秋は「燥(zào)」、つまり乾燥の季節で、この時期に特に影響を受けやすいのが、肺や呼吸器系とされています。
そのため、中医学では、肺を潤し、体を乾燥から守る働きがある「白い食べ物」を積極的に摂ることを推奨しているのです。
具体的には、以下のような食材が挙げられます。
梨(梨子 lí zǐ):乾燥した喉を潤し、咳止めにも良いとされています。
レンコン(莲藕 lián ǒu):体の熱を冷まし、肺を潤す効果が期待できます。
百合根(百合 bǎi hé):精神を安定させ、安眠を促すと言われています。
山芋(山药 shān yào):消化を助け、滋養強壮に役立ちます。
銀耳(银耳 yín ěr):見た目は白いキクラゲのようなもので、肺を潤し美容にも良いとされます。
これらの食材は、スープやデザートなど、様々な料理に使われています。